段ボール製保冷ケース「保冷名人」とは・・・
「新環境提案」地球にやさしい保冷ケース
本製品はリサイクル可能な紙製品で、焼却処理の際も一般的な方法で処理を行う事が可能。環境にやさしい包装資材として、普及に努めています。
開発のきっかけは海のゴミ
段ボール製保冷ケース「保冷名人」は弊社会長 坂本和宏により開発されました。
本製品の開発にいたった経緯・・・そのきっかけは、漁師をしている親戚に誘われ、ほんの気軽な気持ちで網を引いた際のある出来事からでした。
20年以上前だと思いますが、北海道の東側のオホーツク海で、親戚の漁師の船に乗せてもらい、鱒捕り行く機会がございました。
船の上で引く網は大変重く、「これは大漁だ!」と大喜びしたものです。 ところが、海から上がった網の中を見れば、鱒はわずかの5本、残りは発泡スチロールのカケラとポリ袋の残骸の山です。
驚いたりがっかりしたりする私を見て、親戚の漁師は笑っていましたが、わざわざ私を船に乗せた意味が、なんとなく分かった様な気がしました。
「お前も包装資材屋だろう、この現実を見ろ」ということでしょうか。
このままにしておくと海の底は青かったではなく、発泡スチロールのゴミで白かったとなってしまう、大変なことになるぞ、と教えてくれたように思います。
このことをきっかけに、何とか自然に還る素材で保冷性のあるパッケージが出来ないかと考え、開発に取り組むことを思い立ったのです。
そして、現在の製品ができあがるまでには10年以上の月日がかかりました。
最初の約5年位は、段ボールを素材とすることに気付かず、オガクズ・もみ殻・古紙など自然に還る素材でと、いろいろ実験をしましたが、ことごとく失敗してしまいました。
その後、素材を段ボールと決め、さらに試験・研究を繰り返していくなか、現在の形へと出来上がって参りました。
平成14年ようやく実用化され、平成17年には特許を取得しております。
段ボール製保冷ケース「保冷名人」 保冷の仕組み
本製品は段ボールを主な素材とし、組立式ケースとなっております。本体(身)・外蓋・内蓋・底板の四つの部材で構成され、すべてが紙製品です。
本体の組立前の状態は一枚の段ボールです。これを折り曲げ二重構造とし、側面に空気層をつくりました。いうならば、ペアガラスと同様の空気層による断熱です。蓋も内外の二重、更に底板を敷くことにより、上下二重構造となっております。内側の蓋の裏面には吸水紙を貼り合わせ密着度を高め、外部との空気の流通を止めました。保冷剤・ドライアイス等の冷気は庫内に留まり、効率よくケースの内部を保冷します。
紙以外の物は一切使用しないというコンセプトのなか、このような様々な構造上の工夫に対し特許を取得いたしました。
ただ今、段ボール製保冷ケース「保冷名人」使用中!「実績・実例 」
「保冷名人」はあらゆる食品の保冷輸送に適しています。発泡スチロールケースと同等の保冷性能はもとより、農産品においてはエチレンガスを内部に滞留しにくいため鮮度保持に優れていること、乳製品や菓子のクレームに多いケースからの匂い移りがないこと等々。 現在では、農業・水産業・菓子・冷凍食品・食肉・酒等、あらゆる業種で使用されております。
「海の恵み」編
「大地の恵み」編
さくらんぼ(既製デザイン)
アスパラガス(既製デザイン)